スローダンス

65歳からの日々のブログ

ポーカーフェイス

「アカヤコーヒー」のカフェモカが無性に飲みたくなって、買い物帰りに寄ってみた。昔からある、ちょっとクラシカルで味のある喫茶店。


手のひらの中の温かく甘やかな飲み物でホッと一息つき、しばし物思いにふける優しい時間。休日の朝の為に、いつものアカヤブレンドを挽いて貰った。



しばらく鬱状態にあり、辛い日々が続いた。

突然やって来る色のない虚無の世界。無理に笑顔を作って仕事をこなし、いつもの自分を演じることにもう慣れてしまった。


ポーカーフェイスでやり過ごす、永遠とも思えるような時間の中で、今にも崩れ落ちそうな自分を支えているものは一体何だろう。



庭のツワブキの黄色い花が、陽を受けて輝いている。色つきの日常がまた戻って来た。

風に揺れるコスモス



最高気温24℃、秋晴れの爽やかな一日だった。姉と久し振りに郊外の人気店、茶房ギャラリー「さらら」に、ドライブランチに出掛けた。


今日もご婦人方でいっぱいだ。

いつもの「茶らら膳」を注文。プレート2つに飲み物付きで1,580円。うどんはちょっと食べちゃった。



季節のお野菜を中心とした創作小鉢料理で、一品一品が丁寧に作られ、いろんな味が楽しめるよう工夫されている。色どりも綺麗でワクワクする感じ。


陶芸の盛んな地域でもあり、お店に並んでいる独創的な器を見て回るのも楽しい。



帰りに「都市農業センター」のコスモスが見頃と聞いていたので、寄ってみることにした。


ここは、春は菜の花、夏はヒマワリ、そして秋はコスモスと紅葉が楽しめる市民憩いの場所で、今日も平日にもかかわらず、多くの人達で賑わっていた。


高く澄み渡る青い空の下、風に揺れる色とりどりのコスモスに癒され、ステキな秋を見つけた一日だった。


秋にやって来る庭師さん

毎年10月に、市のシルバー人材センターの庭師さんに、裏庭の植木の剪定をお願いしている。


隣の畑との境目に、高さ2メートル、横幅10メートルほどのサザンカの生け垣がある。以前は自分で2回に分けて剪定していたけど、体力の衰えを感じ、4年前からシルバーさんにお願いしている。


今日は、いつも来てもらっている庭師さんと1年ぶりの再会。去年来られた時は、しばらく入院していたとの事で、だいぶ痩せてらっしゃったが、今年はお元気そうで安心した。89歳になったと聞いてビックリ。



庭師さんが作業している間に、私は掃除と洗濯を済ませ、前から気になっていた観葉植物の植え替えをした。


リビングのカポックとドラセナ。

伸びきって根もぎっしり回っていたので、形を整え根を短くカットして、一回り大きな鉢に植え替えた。



午前中に作業が終わり庭を見てみると、サザンカの生け垣が10センチほど低く切り揃えられ、回りの植木もそれぞれに合った樹形に剪定され、庭がスッキリ清々しくなっていて嬉しかった。


最後にお茶を飲みながら、色んな話をした。職人気質で頑固そうだけど、信頼出来る人情に厚い、優しいかただと思う。


「お体に気を付けて、また来年も来てくださいね」と手を振りながら、庭師さんの車を見送った。ランタナの花が満開になって、こぼれるように咲いている。