キジだよね?
家の裏庭の前は、今は使われていない畑が草むらと化し、菜の花やホトケノザの花が満開になっている。
リビングでお茶しながら、その畑の方をふと見ると、何か見慣れないカラフルなボールのような物が動いている。目を凝らしてよく見ると、それは大きな鳥だった。
「キジ? キジだよね?」
思わずスマホを手に取り、Googleマイクに向かって叫んでいた。
出ました! キジの写真。
「やっぱりキジだ。まったく同じだもん。どうしてこんな所にいるんだろう。初めて生キジ見た。すごく綺麗」などと興奮して独り言を連発。
キジは日本の固有亜種で馴染み深く、雄は勇敢で雌は母性愛が強いことから国鳥に選定された。本州、四国、九州に分布し、林縁部、休耕田の草むら、河川敷を住みかとする。
地上を歩き、主に草の種子、芽、葉等の植物性の物を食べる。飛ぶのは苦手だが走るのは早く、地震の初期微動を知覚出来る。
ググリまくって、キジ博士みたいになってしまった。キジは長いこと畑で餌を探し回っていたが、いつのまにか居なくなっていた。
キジさん来てくれてありがとう。元気でね。