お盆料理と送り火
台風が通り過ぎた後は、猛暑日が続いた。
仕事が13、14日とお休みだったので、今年のお盆はゆっくり過ごせた。
父が亡くなって25年、母が亡くなって15年になる。今年もお盆提灯を出して、お花を生け、お盆料理を作ってお供えした。
姉が2人とも長男に嫁いだので、私が東京から帰ってきて両親をみとり、家を継ぐ形になった。
諸事情があり、街なかにあった実家を手放すことになったが、私が何処にいても、お仏壇のある所が姉達にとっては実家になるので、しっかり守っていかなければと思う。
お盆料理もお国によって色々だと思うけど、これがいつも私が作る郷土のお盆料理。ちょっと簡素化しているけれど。
煮しめ
いつもの煮物。圧力鍋で作って、しばらく味を含ませる。
かいのこ汁
すりつぶした大豆が入ったみそ汁、呉汁に似ているけど、ナスやカボチャが入る。野菜をサッと炒めてから出汁で煮込む。
トイモガラなます
ハスイモの茎のことをトイモガラとよぶ。薄切りにし水にさらし、塩揉みして使う。サクサクと淡白な味わい。キュウリ、キクラゲ、イリゴマと合わせ、酢、砂糖、醤油で味付する。
はなつまん団子
丸めた白玉団子を、鼻を摘まむようにして平たくして茹であげるので、こう呼ばれている。鹿児島の言葉って独特だね。
クルクル回るお盆提灯の回転灯を見つめていたら、少し寂しい気持ちになった。
そろそろ送り火の時間だ。