雪の日 決死の初出勤
初出勤の朝は、一面銀世界だった。
頼みの綱のバスは、始発から運休になり、どうしたものかと思っていると、シャカシャカと、道路のほうから音が聞こえてくる。
家の前を、車がゆっくり通り過ぎて行く。
道路には思ったほど、雪は積もっていない。
行けるかも知れない。
いや、行かなければならない。
一時間早く起きたので、時間はたっぷりある。フロントガラスに積もった雪に、バケツのお湯をぶっかけて、いざ発進!
ここは、いくつもの山を切り開いて出来た、マンモスタウンだ。国道に出るまで、長い長いグルグルの急な坂道を降りて行かなければならない。
Sレンジに入れて、17キロ位で、のろのろと降りていく。いつもは渋滞しまくっているこの坂道も、ほとんど車は走っていない。なんか快適だ。
結局、全然スリップすることなく、スムーズに国道に出ることが出来たので、コンビニでコーヒーを買い、始業時間まで車の中で、ブログを見ていた。
初出勤は、「よろしくお願い致します。」で始まり、あっと言う間の4時間だった。
副菜とご飯の盛り付けに始終し、後は片付けと洗い物をして帰って来た。今までやって来たことだったので、わりと手際良く出来たと思う。
帰りは快晴で、雪も殆ど溶けていて、朝のサバイバルが夢のようだった。
さすがに、朝の緊張と寒さで肩がこってしまったので、帰ってゆっくりお風呂に入った。
いつもはシャワーだけど、たまに入るお風呂の為に、入浴剤をストックしている。
乳酸菌とアミノ酸配合のミルキーパープルのお風呂で、お花の香りに身も心も癒された。
後で姉に、車で行った事を話したら、ビックリしていた。