厨房のお仲間と原木椎茸
雪の日の初出勤から、ひと月が経とうとしている。主任による2週間のスパルタ教育を乗り越え、今はサラダや和え物などの冷小鉢の担当になっている。
常食、減塩、軟菜、透析、嚥下、低残渣、ミキサーなど、15種類ほどある食事形態に合わせた、何種類かの冷小鉢メニューを作り、盛付け、温冷配膳車のトレーに入れ込んで行く。
とろみ付きやアレルギー対応などもあるので、300食を食札通り間違いなく入れ込むのに、今は全集中と言うところだ。
時々訳が判らなくなる時があるが、次に御飯の盛付けも待っているので、ボーとしてはいられない。でも、なんとかやっていけそうな気がしている。
厨房には私の他に、午前中4時間シフトのパートさんが2人いる。50代と60代の主婦で、2人共気さくで優しくて、新人の私を色々気遣ってくれる、有難い存在だ。
お花に例えるなら、おっとりしているけど機転が利く50代のサクラちゃん。いつも元気でちょっと慌てん坊、2ヶ月先輩の60代のウメちゃん。3人が揃った日は、帰り道おしゃべりに花が咲く。
先日、そのサクラちゃんに、田舎で採れたからと、肉厚で立派な原木椎茸を貰った。
早速、椎茸料理を2品作ってみた。
深い傘を利用した、椎茸の肉詰めステーキ。
ジャガイモをレンチンして、椎茸、ウインナーと炒め合わせた、ジャーマンポテト。
ジューシーでプリプリで、いつもの椎茸とは一味違う贅沢なお味だった。