くるくる回るソーメン流し
夏といえばソーメン流し。
夏休み期間中は、家族連れや観光客で何処もいっぱいなので、9月初旬の平日を選んで、出掛けることにしている。
今年も先日、姉とドライブがてら、霧島連山の栗野岳の麓、日本の名水100選にも選ばれた湧水町の「竹中池ソーメン流し」に行ってきた。鹿児島県民のソウルフード、ソーメン流しはこれだ。
くるくる回るソーメン流し。
指宿市の唐船峡が、回転式ソーメン流しの発祥の地で、街おこしの一環で始めたのが県内に広まったそうだ。
市内にも幾つかあるけど、5年前に訪れた車で1時間半ほどの竹中池の、自然と水の美しさの虜になり、ソーメン流しはここと決めている。
対岸にある駐車場に車を止めて、池の中にポッカリ浮かんだような会場に、橋を渡って入って行く。
橋の右側は霧島連山、左側は田園地帯で、風景が全然違うのが面白い。その透明度の高い美しい湧水には、ニジマスが悠々と泳いでいる。
池の中なので、吹いてくる風も涼しくて心地がいい。マスの塩焼き、おにぎり、ソーメンを注文すると、係の方が来て機械を回してくれる。常に湧水が流れ込む作りになっている。
姉と子供みたいにはしゃぎながら、くるくる回るソーメンを箸ですくって食べる。
冷たくて美味しい。マスもフワフワだ。
回りの人達も、皆で円卓を囲んで楽しそう。
ソーメン流しの帰り道、少し色付いて来た田園地帯を車で走っていると、今年の夏も終わりだなと思う。